本むら庵は初代清右衛門の長男である義三(二代目)を知り合いのそば屋に奉公に出してそば屋をやろうと、清右衛門が決意したところから始まります。この頃は製麺機が普及し始めこぞって蕎麦屋が導入していたため、清右衛門はこれなら時間をかけて修行しなくても簡単に店を開業できるということと、関東大震災で荻窪に移ってきた住民が増えていたこともあり、1924(大正13)年、本むら庵の開業にいたる。
当初は出前中心らしく、義三がそば作りと出前をしていましたが、どこにおくにも坂道でなかなかの重労働だったとのこと。三代目の信男は「出前店から脱却して、味で勝負する手打ちそば専門店に変えよう」と思い立ちます。
お店の大改装(1971年)後にそば粉も店で作る、石臼で挽いた粉で手打ちすることにこだわりました。
石臼も作り、蕎麦農家へ訪問し玄蕎麦を買い付けるなどかなりの凝り性だったことがうかがえます。
そんな努力が今の本むら庵の礎になっているのでありましょう。
魅力・特徴
「挽きたて」 「打ちたて」 「茹でたて」の特に石臼挽き自家製粉にこだわり、石の質や目立てなどをいろいろと変えたどり着いたのが、玄そはを粗く挽くのが本むら庵のそばの特長。
汁は出汁のきいた渋め。甘味はないスッキリタイプ。麺は喉越しよく程よく硬さがあり食感もよいとの評判
本むら庵の系譜

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